こんにちは、制作時の記憶は忘れていくスタンス制作部らんらんです。
今日は3月3日ひな祭り!
ねんどろいど赤城、加賀に紙の着物を着せて即席でつくってみました。
両ねんどろいどとも3月11日まで再販予約受付中です!よろしくお願いします!
1年前きせかえシリーズでもひな人形企画を考えたこともありましたが~…。
いつの間にやらボツに……そんなボツを繰り返しらぼ企画は邁進しております。
さて本日のブログは特に桃の節句とは関係なく
先月末にお届けしました
ねんもあ きせかえチアガール塗ってみる 【奮闘編】
http://ameblo.jp/blog-shinsotsu2012/entry-11993802755.html
の続きです!
そうそうこれこれ……これでしたね。。。
塗り終えた今や正直あまり振り返りたくない思い出です。。。
悔しいし格好悪いのでできれば泣き言は言いたくないものですが、
いや、しかし、本当に辛かった!
やっぱりこの量とマスキングは鬼過ぎ!涙なしには語れません。
とにかくいってみましょう。
前回からの続き、白く残したいところにマスキングしていきます。
まずはプリーツの凹にマスキング
初っ端から「なんだこれ…」と悪態をついてしまいます。
この底辺1ミリ程度の超鋭角三角形を量産して貼っていく作業。
デザインナイフで良いサイズに切り出すのがそこそこに手間で、
溝によって若干サイズが違うため大きすぎたり小さすぎたりということがたびたびあります。
その都度、感覚でコレだッというサイズの三角形を切り出します。
1つのスカートにつき12の凹。
スカートパーツは10個あります。(5色分×2セット)
つまり単純に計算しても120の三角形を張り付けていくわけです。
この数を貼っていく!?
改めて考えると「あれ、合ってるんだっけ?」と自分でも疑ってしまいます…。
ですが失敗した三角のことを思うと120じゃきかないような気も…。
全部だとこの数ですが、さすがに一気にマスキングしていくのは精神的にもキツイので
スカート2パーツずつの一色毎につくっていきました。
色が付くことで少しずつでも進んでいるという実感を得られることがモチベーションになります。
全部に三角貼った!
なんだかクラゲみたいな感じに。
溝が深くて狭いこともあってマスキングが浮いてしまいがちですが、
一つ一つ押さえて密着させました!
折り返して表は完了!
スカートの裏側は白になるので折り返しました。
よーし。表はこれでオッケー!
さあて問題は裏面~~!!
この凹凸ーーーー!!!
いよいよ心の絶叫が止まりません。
この凹凸へのマスキングが辛いのです。
ちなみに画像は先ほどの三角形のマスキングを貼る前の状態です。
はがしたわけではないです!
図解してみました。
ここのマスキングが辛いというのも
凸凹の一辺が1ミリ~2ミリ程度のところは特にマスキングが密着しにくく
画像のNGのようにたわみがちだからです。
塗りたい部分以外は全てピッタリとマスキングをしなければなりません。
エアブラシは少しでも隙間があるとそこから吹きこぼれて色がついてしまいます。
しっかり密着させるため、デザインナイフで軽く切れ込みを入れるように押さえていきます。
マスキング一周完了!
塗装でこれが報われますように……。
祈りながら次の工程へ。
更に断面も部分的にマスキング。
テープは全てタミヤの黄色のものを使っていますが、
図解ではわかりやすくオレンジで。
最初に三角形のマスキングをした箇所の断面部分に当たります。
どう塗り分けるか悩んだのですが、多分これでいい感じになるはず!
貼り終えた~~!!
うおおおおーーー!
繊細な作業を終えるとその解放感で騒ぎたくなります。
心の中で騒ぎます。
続いてマスキングゾル!
液体のマスキングです!「MSS-35 GSR 解決!ゾル」を使用しています。
際の部分はマスキングテープできっちり形状をつくって、
大まかな部分はマスキングゾルでざっくり覆います。
テープだけでも構いませんが、
ゾルによって塗料の吹きこぼれや染み込みのリスクがより軽減されるのです。
思わぬところにテープの隙間があったりするので重宝します。
ゾルの塗布完了!
いざ尋常に塗装!
チアガールの色は既に決まっている!
ワンフェスまで時間がなかったので今回はあらかじめ色をつくっておきました。
青を手に取った画像ですが…最初はやっぱりグッスマカラ―なオレンジを塗ってみます!
……――塗ったッ!!
塗装後すぐにマスキングもとってしまいましたよ!
どうですか!三角!できてる!!
さっそく仮組!
襟部分も塗りました!
パッと見良い感じ!だけど~~
よく見ると怪しい。
やはりまだまだ技術が足りず、一発OKとはいかなさそうです。
はみでたところは後で筆を使ってレタッチします。
何に置いてもですが、やはり場数……。圧倒的経験不足。
くう~~あんなにマスキング大変だったのになあ……
と泣きながらも前に進んでいくしかないのです……!
さてこの工程が残り9回あるのですが、
う~こりゃたまらん…と、
試しに裏面のマスキングはゾルだけでいけないかな~~なんて……
やっちゃいました。
が、結果は惨憺たるもの。塗り分けラインがふにゃふにゃになってしまいました。。。
横着をしてはいけません。急がば回れ!
きれいなものをつくる代償は払わねばならぬのだと大いに反省いたしました。
ひとまずこれにて彩色完了。
全色塗り切った!!!
マスキングが辛くて辛くて辛くて……、
しかし彩色についてすごくよく学ぶことができました。
これをこなした今や他のねんどろ達がどういう工程で塗られているのか考えやすく、
グラデーション無しの1色ベタ塗りとはいえど
普通の制服とかよりは難易度高めだったんじゃないかなあ~マスキング的に~…
などと達成感に浸っています。
この塗装の持ち手(棒)の数だけパーツがある!
気が付けば塗装の森ができていた…!
機会があればたけとも(チアガール原型担当)にも塗ってほしいです!
彩色の工程がわかっていれば原型もつくりやすくなるんじゃないかなと思いました。
……もう少し彩色に易しい原型にして~~という方が大きいですが。
やはり全ての工程がわかっている方が良いものが作れる…というのは間違いないでしょう。
私もいつかは原型にチャレンジして原型の事情を実感しなければと思いました。
今私が非常に危惧しているのは溝が深すぎて塗料が行き渡り辛いということです…。
これは製造が難航する予感がしてなりません…。
チアガール製造担当ウエダときせかえチーム二人三脚でいい製品に仕上げていきたいです!
次回はきせかえチアガールデコマスレビューできればと思います!
完成したチアガールを色んな角度から撮ってみます!お楽しみに!
★本日の1枚★
チアガール調色中の様子。
人によっては黄色で腹黒いものが見えるという話しですが……。

制作部 / らんらん