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製造部のおしごと~彩色編~

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みなさん、こんにちは。
製造部 ウエダです。

「製造部のおしごと」について書かせていただくのも今回で3回目
(「面相編」「形状編」はこちらをご覧ください♪)

今回は彩色の製造開発についてご紹介します。



「ねんどろいど ヴィニエイラ様」登場!

「彩色編」は「ねんどろいど ヴィニエイラ様」と一緒にお届けします!


面相同様、「色味」は「フィギュア」がそのキャラクターと認識されるために大切な要素の1つです。
もちろん「ねんどろいど」の開発時においても、
キャラクターの特徴を表す「色味」を大切にしております。


フィギュアの色は大きく
「成型色」「彩色」の2つからなりたっています。


成型色とは…?

塗料によって塗装するのではなく、
フィギュアの材料であるPVC自体に色をつけて成型したものを成型色といいます。
「ねんどろいど」では、主に肌の部分成型色です。
材料そのものに色がついているため、
塗装する必要がなく、色が剥げたりする心配がありません◎



彩色とは…?
塗料を吹き付けて色をつけることをさします。

例えば、髪の毛の彩色の場合
ベースになる色ベース色をまず塗装します。
そして「ベース色」より濃い影色を、髪の毛と髪の毛の間などの
影をつけたいところに吹き付け、グラデーションをつけます。


ヴィニエイラ様の場合は、
薄い紫の「ベース色」に濃い紫の「影色」をつけています。
さらに、毛先には
ピンク色の塗装もあるので、3色
使って髪の毛に色をつけています。


ここで塗装の方法についてちょこっとご紹介。



丸吹き塗装

塗装するパーツ全面に、一色の塗料を吹き付ける塗装方法。
画像では、赤色の塗料をパーツ全面に一気に吹き付けています。
髪の毛の「ベース色」もこの方法で塗装されます





マスク塗装

塗装をしたい形に金属の板をくりぬいたものを「マスク」といいます。
そのマスクにパーツをあてて、
塗料をふきつけ、塗装をする方法を「マスク塗装」と言います。



タンポ

塗装とは少し違いますが…
「タンポ機」と呼ばれるもので、スタンプを押すように形を色や模様をつける方法もあります。
面相もこの方法で、製造されます。




基本的な彩色の製造開発の流れ

①制作部で、デコレーションマスター(通称:デコマス)が2体作られます。

②中国工場にデコマスを1体送ります。
  もう一体のデコマスは、日本に置いておきます。
  (このデコマスを使って、ホームページ用の写真が撮影されます!)

③中国工場で、彩色のサンプルが作られます。

④工場でできたサンプルを、グッスマに発送してもらいます。

サンプルと日本のデコマスを比較しながら色味の確認を行います。

⑥そして企画担当や制作部に相談しながらでた修正のコメントを製造部がまとめます。



修正コメントはこんな感じです(^∀^)↓

「ねんどろいど ヴィニエイラ様」はなんといっても
機械仕掛けの巨大な拳」パーツの彩色が…手強かったです…。

メタリック感
を出すために、工場とは何度もやりとりを行いました。
そんな「ねんどろいど ヴィニエイラ様」は今月発売です!お楽しみに!

「ねんどろいど」は
本体だけでなく、付属のパーツの彩色にもこだわって開発を行っているので、
お手にとっていただいた際には、
一つ一つのパーツの彩色にも注目していただけると嬉しいです。


今回の彩色編はここまで。



それでは
またお会いできますように。



~本日の一枚~

六本木ヒルズで行われている「pixiv祭」に行ってきました!
「お絵かきピープル」のコーナーでは、自分の描いたキャラクターが
デジタルで動く姿をみることができます。
(写真ではわかり難いのですが、壁一面が画面になっており、その中を書いた絵が動き回るんです!)
私は、「ねんどろいど 初音ミク ハロウィンVer.」の衣装の女の子を描きました♪



製造部:ウエダ









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