みなさまこんにちは、
制作部のたけともです。
今週もやってきました!
たけともが
「ねんどろいどもあ きせかえスク水(仮)」
の完成するまでの工程を解説を交えながら、ご紹介する企画です。
前回の作業は「ビーチボールの制作」をしたところまで進みました。
第5回はコチラ!
今回の作業内容は…
「ディテールの追加」です。
現在の状態では、スク水&ビーチボールっぽいものなので、
スジを彫ったり、しわを追加して情報量を増し、
一目でスク水&ビーチボールだとわかるようにします。
では作業開始!
初めはスク水ボディから、
旧スクといえば前面の2本の裁縫線が特徴的です!
業界用語では「プリンセスライン」といいます。
三角刀を使ってスジを彫りこんでいきます。
スジ彫りの際に使う道具は原型師によって違い、
三角刀、カッターナイフ、エッチングノコギリ、ケガキ針など様々な道具があります。
スク水ボディでは曲線のスジ彫りに強い三角刀を使います。(※あくまで個人の感想なのであしからず)
三角刀でのスジ彫りは力の掛け具合でスジの幅、深さが変わるので、
常に一定の力の掛け具合を保たなければならず、集中力を使います。
無事スジ彫り完了!
うんうん、スク水になってきました。
お次はビーチボールのディテールを追加します。
ビーチボールといえば、六等分にされた模様ですよね。
鉛筆で線を描いていきます。
均等に線を描くのがなかなか難しい…
線を描いたら、カッターナイフで線をかるくなぞります。
こうしておくとで、スジ彫りをしやすくなります。
先ほどは三角刀を使用しましたが、
ビーチボールのスジ彫りでは「目立ちヤスリ」という道具を使っていきます。
無事スジ彫り完了!
綺麗なスジが彫れました、満足満足。
目立ちヤスリは真っ直ぐなスジを彫りやすく、
ロボットプラモなどのディテール追加によく使われます。
ただし曲線のスジ彫りにはあまり向いていなかったり…、(※あくまで個人の感想です)
状況に応じた道具の使い分けが重要だったりします。
スク水のしわにはこだわりがッ!という業界の方も多いのでは、
しわが出来る部分にポリパテを盛っていきます。
パテを盛り終えたら紙やすりで形を整えます。
うんうん、スク水特有のピッチリ感が表現出来ました。
後は軽く全体を磨けば…
ディテールの追加完了です!!
スク水&ビーチボールの質感を表現できたと思います。
ディテールの追加作業は制作物のクオリティーをグッと上げる作業であり、
非常にやりがいがありました。
現在のスク水完成度は7割ほど、
そろそろ完成が見えてきました!
あとは完成に向けて突っ走るのみ!
次回は「ディレクション会&表面処理」の様子をお伝えしたいと思います。
お楽しみに!

制作部たけとも