みなさん、こんにちは!
製造部のありぞん(@gsc_arizono)です。
芸術の秋は過ぎ去ってしまいましたが、
figmaのこのシリーズは常に旬だと言っても過言ではないのでしょうか!
それは・・・
≪テーブル美術館シリーズ≫
誰もが知っているあの芸術作品が、figmaになって動き出すという
私やヨッシー先輩が愛してやまない
FREEingさんの大人気figmaシリーズです!
そんなテーブル美術館シリーズから、
「figma ウィトルウィウス的人体図」が本日12/12の出荷となります!
本日は、ウィトルウィウス的人体図の出荷ということで、
こちらの方にインタビューしてまいりました!
『テーブル美術館シリーズ』企画担当
\ FREEing 錦織さん /
テーブル美術館シリーズの商品と
最高の笑顔を見せてくれる錦織さん!
テーブル美術館の誕生秘話をはじめ、
裏話やシリーズの今後の話まで掘り下げてきました!
さらに、世界最速!
最新作に関する初出し画像もあるので、ぜひ最後まで見てみてください!
それではインタビュースタートです!
ありぞん「本日はよろしくお願いします!」
錦織さん「よろしくお願いします!」
※以下、ありぞん:あ、錦織さん:に でお送りします!
【テーブル美術館誕生のきっかけとは?】
あ:それでは早速なんですが、
美術品をfigmaにしようと思ったきっかけは何だったんですか?
に:はい、以前にFREEingから発売した「figma 江頭2:50」が
フィギュアファン以外の方からも反響が大きかったんですね。
社内でもそれに続くものをやりたいという話をしていたんです。
そこで、ダビデ像が動いたらというような話が出て。
私は前に文具会社で企画を行っていたのですが、
当時から机の上に美術品のフィギュアが乗っているような、
テーブル美術館というシリーズを考えていたんです。
ただ、当時は商品化には至らなかったんですけど。。。
そのことをダビデ像の話で思い出し、
そういった美術品をfigmaにして動かせたら面白いんじゃないかということになりました。
普段フィギュアを手に取らない人からも反響の大きかった「figma 江頭2:50」
商品ページはこちら
あ:なるほど。それじゃあ、最初の企画段階ではフラッと気軽にはじまった感じだったんですね。
に:はい。というよりも基本的にはうちの商品ってそんな感じです(笑)。
週に1回、企画のミーティングを行うんですけど、みんなでキャーキャーやっている感じで(笑)。
インタビューに気さくに答えてくださる錦織さん。
【企画担当が語る、シリーズの中のお気に入り商品は?】
あ:テーブル美術館シリーズで1番のお気に入りの商品はどれですか?
に:一つにするのは難しいですね。
ただ、「figma ウィトルウィウス的人体図」と「figma 天使像」がお気に入りというか。
ウィトルウィウスに関してはシリーズの集大成みたいな感じです。
ウィトルウィウスは元が絵なので、それを立体化するのが難しくて…。
さらに手と足が4本ずつついているので、原型師さんも元絵のポーズは固定にしたいと言っていたんです。
このポーズは固定じゃないと難しいと言われていたものを、
苦労に苦労を重ね、可能な機構を完成させたという至極の逸品。
商品ページはこちら
に:ただ、それじゃ面白くないということで、
構造なんかもすっごい考えながら作っていきまして、
最終的にはかなり面白いものができましたよ!
この商品はいつもfigmaやアクションフィギュアを触りなれている人でも、
「気持ち悪っ」ってなる感じの新しい体験になると思います(笑)
作品の魅力というよりもおもちゃとして触っているときの楽しさという点では
ウィトルウィウスが一番かなと!
に:天使像については、もともと作品があるものではなかったんですけど、
彫刻界ではメジャーなモチーフで。
外国だと街並みの中に小便小僧があったりなんかするんですけど、
最初はそういった実際にあるものを商品化しようとしていたんです。
だけどこれがあんまりかわいくないのと、これなんだろうって感じがして(笑)
すごい有名らしいんだけど、あんまり知らないしちょっとキモいなみたいな(笑笑)
それならば、みんながなんとなく思いつくような天使像のイメージをやろうかとなって、
オリジナルの天使像になりました。
幼児のアクションフィギュアというのが無いので、触ったことのない不思議な感じで、
どんなポーズにしようと笑えてくるというか。
そういった意味でも、天使像はお気に入りですね!
あ:以前、天使像はブログで書かせていただいたんですけど、
本当に触っているとおもしろくて、ずるいなと思いました(笑)。
に:初のOL向けアイテムなので(笑)。
【「figma ウィトルウィウス的人体図」のこだわりポイント!】
あ:少し前の質問と被るんですが、
出荷直前ということで、ウィトルウィウスのこだわりポイントはどこですか?
に:まずシリーズを通してなんですが、元絵のポーズを完璧にできるというのが大前提なんですね。
いくつもある手足を独立して動かせるような機構が一番のこだわりポイントです。
関節にオリジナルジョイントをつけることで、
手足が多いものが動くというものが再現できているんですね。
そこが一番苦労しました。
また、ウィトルウィウスは彫刻シリーズから絵画シリーズへの転換期ということで、
いろいろな実験的な意味合いもあって、大変でしたね。
と、真面目な話をしながら組んでくれたポーズがこちら!
\キラー○シン/
掲載ギリギリの非常にシュールなポージング(笑)
こういうポージングが可能なのも大きな魅力ですね!
あ:ウィトルウィウスは本当に可能性の塊だと思います(笑)
【非常に反響が大きかった「figma 叫び」のこだわりポイントは?】
あ:先月案内されて非常に反響が大きかった「figma 叫び」ですが、
こだわりポイントはどこですか?
に:(油絵)絵画の立体化第一弾ということで、
本体の再現はもちろんで背景まで含めてその作品の世界観を再現しました。
背景の一番のこだわりは表面のモールドで再現することで、
油絵独特のタッチを再現したんです。
とても苦労しましたね。
さらに、今回の叫びは足はつけないことによって、作品独特の力強いうねりを再現しました。
さらに、人体の構造を完全に無視して、表面を蛇腹状にすることで、
うねりとキモさを追求したんです!
結果として、皆さんがイメージするムンクの「叫び」が表現されているかと思いますよ!
さらに現在、叫びのベースに磁石を仕込むことを考えていて(笑)。
そうなると鉄のフレームなんかがあると横とか逆さとかでムンクが飾れるっていう(笑)。
あ:冷蔵庫なんかにも引っ付く感じですね(笑)それは見てみたいです!
に:さっきも言ったのですが、商品を見て元の作品と違和感がないと思えることがシリーズを通して大切にしているところでして。
ただ、絵画というものは人ぞれぞれで解釈が違うので、人によって違和感が出るのは嫌だなと思ったんですが、
この作品に関しては人によってそんなに大きなブレ幅はないんじゃないかなと思っています!
figma 叫びをお借りして、ポージングをつけてみました!
題名「あらやだ、奥さん」
錦織さんのこだわりである“うねり”を活かしたポーズです。
商品ページはこちら
に:これはシリーズを通してなのですが、
根底にあるのは元の作品へのリスペクトなんですよね。
それがないとちょっと白けてしまうというか…。
作品によっても作家や年代によって表現方法が違うんですが、
その表現方法に乗っ取った商品づくりをしています!
真面目にインタビューに答えてくださる錦織さん。
しかし、このあととんでもないポージングを披露してくれます。
【意識して遊んでほしいポイント!】
あ:実際にこんな遊び方をしてほしいというのはありますか?
に:たとえばミロのヴィーナスなら、
失われた手を付けることで実際の作品はどうだったかということを考えさせる、
ちょっとアカデミックで真面目な意図もあるんですよ!
そいういった美術ネタみたいなものが根底にはあって、
そこらへんを楽しんでもらえたらと思います!
ただ、まぁそういった堅苦しいことを抜きにして、いろいろな遊びをしてもらいたいです。
皆さんの頭にある作品のポーズから動かしたときのいい違和感を触って楽しんでほしいです!
また、普段からこういったアクションフィギュアに馴染みがない方々にも遊んでいただけたらと思います!
全然おもちゃなんか買わない人や、
子供の時以来おもちゃから離れてしまっている人に、
いまのおもちゃってよくできてて面白いなという感じで
触ってもらえることが一番の望みですね。
あ:真面目な部分がありつつも、やはり純粋に楽しんでほしいんですね!
先ほどもお願いしたんですが、
もう一つウィトルウィウスでおすすめのポージングなんかつけてもらってもいいですか?
に:はい!
とお願いしてつけてもらったポーズがこちら!
\こいつはヤバい/
非常に狂気を感じるこちらのポージング。
こんなのが夜の部屋に出てくるところを想像すると鳥肌ものです。。。
【ちょっと裏話】
に:商品によっては石膏像の3Dスキャンのデータを元に商品を作っているんです。
その中で、ダビデ像をやろうとした際、
アメリカの研究機関が3Dスキャンデータを保持していて、
そのデータを使わせてほしいと直接連絡したんですが
商業目的はだめだと断られてしまいました(笑)。
あ:商品制作のために、そんなところにも接触しているんですか!?
働いてる中で「アメリカの研究機関」なんてワードは聞いたことが無いですよ(笑)
凄い機関に接触を試みたというダビデ像。
力の入れ具合が半端じゃないです。。。
【『テーブル美術館シリーズ』の今後の展望】
あ:『テーブル美術館シリーズ』の今後の展望を教えてください。
に:次は東洲斎写楽の「三世大谷鬼次の奴江戸兵衛」をfigmaで出すのですが、
日本の作品のものということで気合を入れて製作中です。
この商品は外国の人にもアプローチしたいなと考えています。
正直、日本のこういったおもちゃの技術っておかしいじゃないですか(笑)。
こんなすごい技術をおもちゃにかけるのかみたいな(笑笑)。
そういうところを海外の人には見てほしいですね。
\ここで世界最速、初出し画像を大公開!/
ものすごい力強さを感じる「figma 三世大谷鬼次の奴江戸兵衛」。
こちらは仮の出力品画像で、かなりレアですよ!
に:写楽の後は現在はどうしようか考えている最中です。
また彫刻に戻ろうかなぁみたいな。
ほかには古代工芸作品のような博物館的なものにもいけたらなぁとも考えています。
絵画シリーズではいつか「モナリザ」
皆さんが知っているような作品でないと意味がないので、
こういった点は踏まえつつ、今後もシリーズ展開していければと思います!
あとはユーザーさんが「この作品のfigmaが欲しい!」というのがあればぜひという感じですね!
あ:ユーザーの皆様にも募集してみましょうか!
に:ぜひお願いします!
ということで、
グッスマらぼ読者様の中で商品化してほしい美術作品を自分の中で温めている方は、
ぜひ下記メールアドレスまでご連絡をいただければと思います!
直接FREEingさんにご連絡しますので、どしどしご応募ください!
※必ず商品化されるわけではございません。予めご了承ください。
こちらのメールアドレスへお願いします!
→ gsc-labo@goodsmile.jp
本日のインタビューはここまで!
はぁ、よりテーブル美術館の魅力に触れ、私も触りたくなってきてしまったぁ!
ということでおまけで私が遊んだ画像も少しだけ。。。
今回インタビュー中に登場したfigmaを中心に遊んでみました!
題名「世界の中心で愛を叫ばれる」
「叫ぶのはお前のほうじゃない」とツッコミが入りそう。
あと、誰も助けてくれなさそうですね。
題名「ひとりでできるもん」
3人同時にプロレス技をかけている作品。
叫びの苦悶の表情も素晴らしい。
題名「サミング」
横文字でカッコいいですが、格闘技における「目潰し」のことです。
先ほどの画像の恨みを晴らしています。
本日はここまで!
今後も『テーブル美術館シリーズ』から目が離せません!
皆様も実際に触ってみて、さまざまな可能性を体験してみてくださいね!
明日は、ホウちゃんがフィギュア製造の豆知識をお届け!
工場の様子も踏まえてレポートしてくれます。
明日の記事でフィギュアへの理解をより深めてみてはいかがでしょうか。
明日もぜひ、グッスマらぼへお越しくださいね!
では、また次回もよろしくお願いします!
製造部 ありぞんがお届けしました!
【本日の1枚】
撮影の準備をする私と錦織さん。
フィギュアをポージングするスピードがとても早かったです!
私ももっと練習しなければと思いました!
製造部 ありぞん(@gsc_arizono)